インフルエンザ

 

 ・インフルエンザは、毎年冬になると必ず流行するかぜ症候群の一つです。

 ・かぜの原因はいろいろありますが、特にインフルエンザは、感染力が強く、重得な合併症を併発することがあり、他のかぜとは区別して考えられています。

・潜伏期間は、1〜4日位です。 

・インフルエンザに感染して発病すると、急激な発熱、悪寒、全身倦怠、咳、鼻水、咽頭痛、頭痛などいろいろな症状がでますし、症状が沈静化するまで自然経過では一週間位、治癒まで2週間程かかります。

・合併症として、肺炎、心筋炎、脳炎・脳症を起こすことがあり、死亡する場合があります。

・治療としては、抗ウイルス薬(タミフル、リレンザ)、咳・鼻・熱等に対するお薬を使用します。

 

(インフルエンザ予防接種について)

・インフルエンザワクチンを接種することにより、半数位の方はインフルエンザにはかからなくなります。かかった場合でも、合併症は少なくなります。ただ、2歳位までの乳幼

 児はインフルエンザウィルスに対する免疫応答が弱く、ワクチンを受けてもインフルエンザにかかることが多いのですが、重症化を防ぐ効果があると言われています。

・インフルエンザは、流行するウィルスが毎年少し違います。また接種を受けても次の流行期までには抗体が低下しますので、ワクチンは毎年接種することが必要です。 

・インフルエンザワクチンは、安全なワクチンです。接種部位が赤くなったり、熱が出るといった副反応が起きることがありますが、通常2日〜3日でなおります。

・ インフルエンザワクチンは、13歳未満の方は2回接種、13歳以上の方は1回接種です。ワクチン接種から抗体が十分上がるのは大人で2週、小児で3〜4週かかり、その

後5ヶ月間は有効な抗体が維持されます。

・10月初旬より受けられますが、13歳以上の方は10月下旬以降が良いかと思われます。

・特に、喘息や心臓病など基礎疾患のあるかた、乳幼児、受験生の方はインフルエンザワクチンを積極的に受けることをおすすめします。