川崎病

 

川崎病は、全身の血管に炎症がおこる起こる原因不明の病気です。

好発年齢は、2カ月から5歳で、男児は女児の約2倍の罹患率です。

症状は、発熱、頸部のリンパ節腫脹、眼球結膜の発赤、苺舌、発疹、手足のむくみ等です。

(溶連菌感染症に似ていますが、抗生剤は効かず、咽頭培養の検査で溶連菌は検出されません)

合併症として、冠動脈瘤があり、心筋梗塞で死亡することがあります。

早めに治療を開始すると、冠動脈障害のリスクは減ります。

治療としては、血液を固まりにくくして梗塞を防ぐアスピリン、症状のある程度重い症例には免疫グロブリンを投与します。

大きな冠動脈瘤がある子供は、抗凝固薬による治療を行うことがあります。

一部の子供では、冠動脈血管形成術、ステント留置、冠動脈バイパス術などが必要になる場合もあります。